大切な時間だった作業療法の訓練

 

マロは、今までに作業療法や言語療法など、いくつか通ってきましたが、

その一つの作業療法が今日で終わりました。

そこでは約2年間、作業療法の訓練を受けました。

 

2年前に始めた頃は…

 

何もやりたがらない、先生の言うことを聞かない、何も興味を持たない

 

もう先生に申し訳ない状況…まだ作業療法を受ける段階ではないよなぁと感じていました。

 

その作業療法(OT)の先生は、マロの様子を見ながら、マロが好きな感覚からのアプローチを試みてくれました。

 

揺れる感覚を欲しているマロはブランコにハマりました。公園にあるブランコはまだ座ることが不安定で乗ることができませんでしたが、訓練では座面の広い寝転がれるブランコを使いました。

 

ブランコを漕げないうえに、激しい刺激を求めるマロは、先生にどんどんブランコを揺らしてと要求します^^;

 

そんな感じで毎回ブランコをする中で、

 

少しずつブランコの紐を握れるようになり、

揺れを感じて、揺れに合わせて体を自然と動かせるようになり、

ブランコの上で立ってみたり、ブランコに乗りながらボールを投げたり

色々なことができるようになりました。

 

ブランコも激しい揺れではなくて、ゆっくりした揺れでも満足するようになりました。

 

欲している感覚をしっかりと満たしながら、次の発達へと繋がるアプローチをしてくれました。

 

しない、やらないの拒否から…

やってみるけどすぐに「てつだって!!!」叫ぶ…

少しずつ、自分でやってみる時間が長くなる…

出来なかったときに、どうしたらできるか自分で考えてみる

 

しっかりとこの訓練で土台を築くことができたことで、この2年間本当に大きな変化と成長をすることができました。

 

工夫しながら手先を使うことにアプローチする先生が多い中で、子ども自身の様子を見て、何が必要か考えてアプローチしてくれる先生は初めてでした。

 

そして印象的だったのは、

 

子ども達自身が幸せに生きていくためにはどうあるべきなのか。

 

そうしたことを常に考えてくださっている先生でした。

 

「できること」を単純に増やすのではなくて、

社会に合わせられるようにすることだけを考えるのではなくて、

感覚でしんどい時には、自分で自分の感覚が楽になることが分かってできるようになる。

そして、子ども自身がその子らしく笑顔で生きていく。

そのための支援をする。

 

そうした未来を見て訓練をしてくれた、その子供たちに対する愛情の深い先生でした。

 

この先生に出会えて、私自身がとても気づきが多く、勉強になりました。そして、子どもにそそいでくれる愛情が本当に嬉しかった。

 

マロは、障害の診断を受けてから、本当に多くの人とめぐり逢い、たくさんの愛情を注いでもらえて、本当に幸せだなぁと思います。

 

これからも困難は色々あるだろうけど、この多くの人の愛情の土台を築いていれば、きっと乗り越えられるんだと思います。

 

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