マロにタッチケアを始めて4年。
初めは体の発達のためのタッチケアを行ってきたが、一番影響が大きかったと思うのが情緒面、社会性。
人間はこの世に生まれてくると、視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚などすべての感覚を使って、この世の中を知ろうとする。
それと同時に、すべての感覚を使ってママの存在を感じて安心できる存在と認識し、ママを通じてこの世界が安全なものだと知っていく。そして、初めてのものに触ろうとしたり動いてみたり、この世界を知ろうとする。そして、その様々な行動が発達に繋がる。
この感覚を通じた経験が、体と心の発達の土台作りに繋がる。
自閉症や発達障害の子供たちは、この感覚の鈍麻や敏感さがあるために、自然と行われるはずの発達行動や、ママを通じた安心感が得にくい。この世界の刺激が強すぎて向き合えずにいる。そして、成長とともに情緒面や社会性の問題とされていく。
タッチケアは、意識的に触覚刺激などの感覚刺激の経験を増やすことで、赤ちゃんの頃に経験不足だった感覚の刺激や経験を増やして脳に栄養を与え、脳への刺激を強化する。
そして、ママと感覚を通じた交流をタッチケアで意識的に増やすことで、感覚からのママへの安心感を増やし、心の土台作りにつながる。
これが、私が発達の勉強をしたり、タッチケアを通じて息子と向き合ってきた結論。