私は、マロを理解することで、マロへの見方が変わりました。
発達障害や自閉症の子どもたち、困りごとや課題への対処法を理解するだけではなく、その理由や本質を理解すると見方が変わる。
たとえは小さなことだけど、、
小さい頃、クルクル回るのが好きで、ただ一人でクルクル回っていたマロ。外でそれをされると私は周りの視線が気になって、恥ずかしかった。何でそんなことするのだろう思っていた。
でも、それはマロが抱えている感覚の問題。固有覚や前庭感覚の弱さからきているもの。弱い感覚は強い刺激を求めるから、それはしっかりと正しい形(まわりに迷惑をかけない形)でたくさん刺激を入れてあげたほうがいい。
それが分かってからは、家では私が「クルクルクル、マロちゃんが回る♪」と歌いながら一緒に回って遊びました。
嫌だったことが、マロと共有できる楽しい時間へと変わりました。
(今は、線をなぞって見たり首を振ったり、マロが自分で疲れない方法で刺激を入れています(笑)
小さい頃、私に対しても視線を合わせないし、そっけなかったマロ。人に興味がないんだなぁと少し悲しくなっていました。でも、マロの感覚が敏感すぎて、人に対する刺激を受け止めきれない。でも、本当は気になっているし、敏感な子は人一倍優しい子だと思う。
理解してからは、いかに刺激をゆるやかにして視線を合わせたり顔を見ることを楽しむか、遊びで工夫しました。
今ではジッと私の顔を見たり、「怒ってる」「笑ってる」と言って私の顔の変化で楽しんだり、変化だけではなく、私とのコミュニケーションを楽しむようになりました。
もちろん、外で他の人にはなかなか目を合わせません。でも、その人を理解して安全だと思ったら(笑)、顔を見るようになっていきます。視線が合わなくてもいいんです。しっかりと、その人のことを感じ取っているから。とっても優しい愛情を持っていることを知っているから。
正しい理解ができると、見方が変わる。
見方が変わると、幸せな時間が増える。
そんな幸せが、家族から、そして学校、そして未来へと輪が繋がっていってほしい。